1813年に出版されたジェーン・オースティンの長編小説で、1995年にBBCがドラマ化しました。この度ブルーレイ版が発売されたので購入しました。コリン・ファース演じるダーシーと、ジェニファー・イーリー演じるエリザベスの恋愛を描いた映画なんですが、当時の時代考察を含め、実に見応えのある内容になっています。コリン・ファースは「英国王のスピーチ」を主演する俳優です。物語の舞台となるのは18世紀のイギリスの田舎町で、ジェントリと呼ばれる階級の人々に巻き起こる結婚騒動が話の中心になります。ジェントリという階級は、貴族ではありませんが、生活の為に労働をする事をよしとしない事をモットーとしているようで、我々の感覚からは遠い世界？の人々です。人々の話題は財産がどうとか、家柄が良いとかいうお金と家柄の事ばかり。しかし、当時の階級社会において結婚ほど重要なものは無かったのかも知れません。個人的には全くあり得ない価値観ですが、相手の家柄や財産が気になる人は何時の時代になってもいるものです。私は幸い？生活の為に仕事をする家に生まれ、結婚相手に財産を求めず、家柄も全く気にせず結婚できました。なんて事を考えさせてくれるドラマです。さすがBBC。