和泉石材店

BLOG 「一言石句」

アンドリュー・ワイエス

DATE 2026.10.02

豊田市美術館で開催していたアンドリュー・ワイエスは今頃阿倍野ハルカスに行っていると思います。個人的にはここでの開催が一番興味がありました。奥底に影を感じる絵が素晴らしく、絵から風でも吹いてきそうなイメージ。場の切り取り方をもの凄く慎重に考えていたようで、独特の空気感の表現につながっているのかと思います。豊田市美術館での展示が楽しみだったのは、谷口さんの建築は作品の前で気配を消すから。絵を見ていると建築のことを忘れてしまうのです。展示室の移動の際に現れるのですが、それすら控えめ。凄い建築。

大荒れだった9月の天候。天候が悪い日に行くと空いているわけで、ご覧の通り人影まばらな日に行きました。風がちょっとありまして、水鏡はぼやけております。水平というのがこの建築にとって大きなテーマで、そこかしこに水平が故の凝ったディテールが存在します。

この辺りから見た建物の構成が一番凄さを感じます。どうやって造ったのか不思議に思えるような緻密さ。実に普通なのですが、全く普通じゃない。何なら異常な世界。気がつくかどうかはその人次第。

こういう所を見ていると、設計者の狂気を感じます。目地に突き刺さる点字ブロック。何の意味があるのか分からない人がほとんどかと。もの作りをしている人でも、こんなところに拘ってバカみたいだとか、様々な意見が出るでしょう。一事が万事。こういう世界観が全てに展開されているのが豊田市美術館の面白さ。素晴らしい設計者を選んだ豊田市に感謝です。私の住まいのある常滑市、頑張ってください!!!!!