和泉石材店

BLOG 「一言石句」

工場視察@中国

DATE 2009.05.01

dairi3.JPG世界中で流通している石材ですが、今や中国がその材料の集積地となっています。私が見る限り、石材の中でも墓石向けの加工工場は未だ未だ発展の余地があります。しかし、石材の中でも特に建築向け大理石の工場は、既に日本の石材工場を色々な意味で上回っていると思います。

dairi2.JPGプラント設計の観点でも進んでおり、動線の分離や作業内容別の換気経路の確保、資材の保管方法等、日本の企業でもここまで出来ているのはほんのわずかでしょう。工場内はどこへ行っても綺麗で、とにかく良い製品が出来る環境である事が一目で解ります。

dairi1.JPG最もショックだったのが展示スペースです。サンプルは壁面にずらりと並べられ、その数たるや相当なものです。おまけに1つの石種に対し、複数の仕上サンプルが作成されており、仕上による見た目の変化も合わせて確認できる仕組みです。それに対して日本の墓石屋さんは、未だに屋外で何百万円もする石碑を雨ざらしで販売しています。屋根があれば未だマシといった感じ。この辺の感覚のズレは一体どこから来るのでしょうかね・・・。