和泉石材店

BLOG 「一言石句」

石屋と言えば

DATE 2021.06.22

ishi210945.jpg最も有名な石屋は何かと言えば、寺内貫太郎一家が営む石屋でしょう。昭和の頑固親父を演じていたのはお亡くなりになった小林亜星さん。ちゃぶ台をひっくり返すのは星一徹か寺内貫太郎。食べ物を粗末にとかそういう話は置いておいて、とにかく揉めちゃうドラマ。次から次に問題が降りかかって来ればそらちゃぶ台ひっくり返したくもなるわな・・・。
当時の石屋の職人が手にしていた道具は、手仕事の象徴のようなもの。ただ、今と昔の石の加工事情は大きく異なっています。石の風合いと実用性の両立が求められるため、昔より高い精度と繊細さが必要になります。寺院等の石工事の改修を行うと、必ずバリアフリーという話が出てきます。そうなると一昔前のノミ切り等のちょっと荒い、風合いのある仕上げはちょっと使いにくい仕上げになります。結果としてもう少し繊細なびしゃん仕上げが今の所ベストとなります。
寺内貫太郎が今の石製品を見たらどう言うのか。もうちょっと荒々しい、力強い石の風合いのものがあっても良いのかなと思うのです。