職人さんが使う道具は非常に洗練されていて、合理的で丈夫である事が何よりも優先されます。しかし、このアレッシィの商品はちょいと傾向が違います。この漏斗なんかはその最たるもので、何という遊び心！！！　漏斗という普段の生活で脇役に甘んじていた道具が、アレッシィが企画するとこんな楽しげなデザインになります。こういうものを見ているとデザインの大切さが本当に良く解ります。漏斗を使うのが楽しくなる事自体が普通あり得ない話ですが、デザインがそれを楽しくしてしまう。小さな事のようですが、生活の一部を楽しくしてしまうほどにデザインの力は大きいのです。

こちらのワインオープナーもこの楽しさ。道具としての機能はもちろん、生活をより楽しくするための道具とも言えます。現在の仕事であるお墓の業界は表層デザインの集大成みたいな世界です。デザインを学んだ方なら直感的に解ると思いますが、かなり厳しい状況と言えます。良くお墓の事を「終の住まい」なんて言いますが、現実はそうではありません。著名な建築家が高い割合で生前に自分のお墓を設計しています。以前にコチラで紹介しましたが、宗教的に個人墓というお墓の形態もあってか本当に「終の住まい」という感じがします。コルビュジェなんか本当に彼らしいお墓だと思います。私たちのお墓は「デザイン」を切り口に新しい提案をしています。良い施工も、良い接着剤も、良い固定金具も、良いステンレスの付属金物も、全てはデザインの一要素なんです。どれが出しゃばってもいけない。全体の調和がデザインをより密度の高いものにします。私たちの提供している一連の石碑は、色々な要素の集大成とも言え、ちょっとバランスを変えると成立しない、デリケートな石碑です。しかし、この石碑でしか得られない場の雰囲気を作り出します。是非とも実物をご覧下さい。
名古屋市内の方はこちらの「お墓のおざわや」さんでも展示・販売を行っています。名東ギャラリーもどうぞ宜しくお願い致します。