和泉石材店

BLOG 「一言石句」

社用車

DATE 2009.04.06

kangoo.jpgRenault Kangoo
当社の社用車です。石も人も何でも積み込んで走り回っています。本国フランスではラポステ(郵便局)でも使われる貨物車として開発された車です。走行距離は既に16万kmを超えていますが、乗り換えに値する車が現れないため直しながら頑張っています。特にシートと足回りの出来映えが素晴らしく、本当に疲れません。デザインも実用性を突き詰めた実直なもので、豪華さや見栄えばかりを気にした昨今のデザインとは一線を画します。飽きの来ない息の長いデザインとはこういうものかもしれませんね。

panda.jpgFiat Panda
当社のもう一台の社用車です。昨年の6月ですから丁度ガソリン高騰の時に、その経済性とコンパクトなボディサイズに期待して導入しました。軽自動車と同じ位のボディに1200ccのエンジンを載せたような感じです。比較的渋滞の無い知多半島を中心にウロウロしていて燃費16〜18km/L辺り。長距離を高速中心で動くと22〜24km/Lまで向上します。以前社用車だった軽自動車より遙かに燃費が良く、隠れたエコカーと言えます。今時後ろの窓が手動式という割り切りも大変好感を抱きます。おまけに乗っていて妙に楽しいんです。ポップなインテリアデザインのなせる技かどうか解りませんが、同乗者が皆楽しい気分に浸れるようです。道具というと楽しさや美しさが欠落する傾向がありますが、毎日使う道具にこそ楽しさや美しさを求めたいものです。

kobayashi.jpg個人所有のキーホルダーです。裏には「小林彰太郎」の文字が。あるクラシックカーのイベントでCGの小林彰太郎さんにサインを求め、ここにして頂きました。まさか漢字でサインして頂けるとは・・・。最近ローレンス・ポメロイの名著「ミニ・ストーリー」を買いました。小林彰太郎さんが翻訳をされていますが、ポメロイの文中にやたらと詩の引用が多く翻訳の大変さは相当なものだったでしょう。メカニカルな話の中に詩的な表現を多用する文化に心底感銘を受けました。日本の自動車には文化が欠落しているように思えて仕方ありません。効率や性能以外に「文化」をもう少し大切にして欲しいものです。
いつも石碑を眺めていると、その背景にある日本の文化や風土が気になります。何故あの石碑の形をしているのだろうか・・・。特にこの地方に定着している名古屋型の石碑には多くの疑問が残りました。初めはパルテノンや日本の寺社仏閣のような神秘的な何かがあるかと思いましたが・・・・どうもそうでも無いようです。生産者の都合がかなりの割合を占めています。良く大工さんが「木取り」とか言いますが、無駄なく材料を挽く為の言葉があります。それと同じような事が石の世界にも少なからずあるのです。あまり前向きなイメージの無い石碑が、より前向きでなくなる原因はこの辺りにもあるようです。楽しい商用車を作れるメーカーを見習わないといけませんね。