早いもので当社にFiat Pandaが来てから1年が経ちました。明日から12ヶ月法定点検のためドック入り。32,781kmを1年で走破！　多分車検の時には10万キロ。何処までトラブル無く走れるのだろうか。今のところデュアロジックがややギクシャクするのと、エアコンのブロアファンがヒュルリラしてる位の軽いトラブル。それにしてもPandaは燃費が良いですよ。知多半島内をウロウロしていますが、平均燃費18.3km/Lです。長距離しようものなら25km/L以上確実。プリウス並みですね。

Pandaで一番妙な所はこの窓。普通は車内と車外の開口ラインは一致してますがPandaはバラバラ。理由は簡単で、頭をぶつけるから。ドア開けると目一杯開けられた開口が解ります。おまけにこの窓は今時珍しい手動式、別名「クルクル」であります。潔い安っぽさが素晴らしい。樹脂部分の仕上は某国産並の品質です。ちょっと他に無いレベル。その割にドアのヒンジなんか念入りに作ってある。今時珍しい背伸びをしない車です。

Fiatと言えば自動車と連想しますが、イタリア最大の企業で、自動車はその一部門に過ぎません。Fiat創始者の孫で、当時の名誉会長ジョバンニ・アニエリが亡くなったのが2003年。どん底だった会社がその後急回復。当時何とGMから支援を受けていたのに、今や逆の立場になっちゃいました。アニエリの後Fiatを支えたのはモンテゼモーロ。彼の功績はFiatを救った事だけではなく、Charme Investmentsという投資会社を運営し、CassinaやPoltrona Frau等のイタリアの名門企業を傘下に納め成功に導いています。記者会見等に出てくるモンテゼモーロは何時も格好良いのです！FiatのCEOと呼ばれる人たちは皆お洒落です。経営センスと同時にファッションのセンスもずば抜けています。紺のスーツに白の靴下、足下には得体の知れない革靴、小脇に抱えたセカンドバックが日本の経営者の姿。一体何故にそういう出で立ちになるのか不思議に思えますが、とにかくモンテゼモーロはカッチョ良いです。真逆のセンスを持ってるのがAppleのスティーブ・ジョブスでしょうかね。彼のジーンズ姿にはスピリッツを感じます。明日は髪型をスティーブ・ジョブスみたいにしに美容院に行きます。