和泉石材店

BLOG 「一言石句」

革靴生活

DATE 2011.06.14

shoes.JPG大阪の設計事務所にいるとき、毎日革靴で通っていました。革靴生活の何が良かったかというと、姿勢が良かったと思います。今より確実に。梅田の地下街なんかレザーソールの靴で妙な姿勢で歩こうもんなら即ツルリです。革靴ですと天気によって履く靴をきちんと選んだり、服に合わせてやらないと駄目です。もちろん磨いていない靴で出歩くのは最もしたくない事。毎日どんなに遅く帰っても靴磨きだけは忘れませんでした。が、そんな生活から10年。もはや当時のマメさは見る影無し。何だか急に足下がだらしなくなった事に腹が立ってきました。そこで革靴生活をまた再開する事にしました。自分が最初に買った革靴は高校生の頃、コール・ハーンのローファーに始まります。革が伸びる事やソールの交換が必要なこと、定期的なメンテや服との関係など、革靴の基本中の基本を教わりました。

Last808.JPGその後は冠婚葬祭+就職活動に向けてちゃんとした靴を買おうと思い、イギリスのクロケット&ジョーンズのストレートチップを買いました。ココから先は非常に危険な世界が待ってまして、靴にはラストと呼ばれる「木型」(写真にあるE808というのがそれ)が存在する事や、靴の形によってフォーマル〜カジュアルといった使い分けが必要である事も学びました。そこで、同じクロケット&ジョーンズのUチップを買いました。更に雨用にラバーソールのUチップも買いました。更にスーツの色に合わせてブラウンのストレートチップも。他にもチャッカーブーツ買ったり、それはもう色々と買う羽目になりました。しかし、スニーカーと違ってそれらの靴は今でも履けます。そこが革靴の素晴らしいところ。久しぶりに革靴を磨くと、何だか心も磨かれる気がします。これからあちこちへ革靴でまた出かけます。スニーカーを消耗品みたいに履き倒す事に疑問を感じたら革靴生活をお勧めします。