東海地方からイギリスに渡る方の多くは、どこかでトランジットする事になりますが、私たちはフィンランド経由にしてみました。フィンランドは日本から最も短時間で行けるヨーロッパで、フライト時間はおおよそ10時間です。北欧には行った事が無いので、ちょっとした北欧気分も味わえる上、長時間のフライトの中休みとして最適な経路では無いでしょうか。そして何よりフィンランドはデザインが素晴らしい。その辺りを念入りに調査する事にしました。

フィンランドと言えばアルヴァ・アアルトです。空港内にはパイミオチェアが置かれていまして、見るだけで気分が上がります。元々アアルトが設計を手がけたサナトリウム(結核療養所)の為にデザインされた椅子で、独特の曲線で構成されています。アアルトやアスプルンドといったフィンランドの著名な建築家の足跡も、何時か旅して廻りたいと思っています。

こちらは空港内で使えるベビーカー。グッドデザインです。おまけに壊れなさそう。空港内に限られた使用なんで、これでいいんですよ。明るいフレームカラーも文句なし。素晴らしい！

こちらは空港のカートです。これまたグッドデザイン！おまけに全体の剛性感も素晴らしいのです。ベビーカーのデザインにも通じる機能美があります。いちいちこういうもので感激してる位、日本の空港のデザインは駄目駄目です。

こちらはパソコンを使う人の為のブース。空港内は無料の無線LANが完備されていて、誰でもインターネットに接続出来ちゃいます。このブースでは電源も使い放題で利用できるという素晴らしさ。こういう所は他も見習って欲しいですね。

こちらは子供の為の遊具コーナー。しっかりデザインされています。ここだけでも北欧的雰囲気満点。空港全体を見渡しても、トイレの数や子供・女性への配慮がずば抜けて高いことが分かります。

こちらは空港内のサインや時計。このサイズの時計があちこちに仕掛けられています。スチールとガラスとウッドの使い分けが上手。余計なサインがつきまくっていると、何が何だか分からなくなってしまいます。私たちも空港内の移動では全く迷いませんでした。分かりやすいサイン計画は空港にとって大変重要。余計なポスターなんか最小限にしないといけません。

こちらは空港内のカフェ。椅子はセブンチェア。ちなみに物価はすこぶる高いです。ここでの飲食は結構勇気が要ります。冷静に価格を考えちゃうと躊躇しますので、こんなもんだと思って気にしないようにしましょう。ちなみに私が飲んだ250ml位の小さなミルクコーヒーは4ユーロ。約400円。ビールなんかもかなり高い！

こちらはトイレブース内です。タイル割りも綺麗に出来ています。便器もシンプル。注目すべきはシャワーが付いてる事。海外ではちょくちょく見かけるこの方式。掃除やビデとして使うらしいのですが、日本に無いのは便器が超進歩してるからです。日本のトイレの清潔さは比類無いものです。ウォシュレットの普及もありますが、根本的に水圧なんかも違いすぎますし、トイレットペーパーの溶けやすさなんかも関係しています。ただ、ヘルシンキのトイレは総じて綺麗でした。ごくごく日本に近い。そういう意味でも日本人が旅しやすい国だと思います。