志摩から鳥羽へ
DATE 2016.09.27
先祖供養を終えた父と娘の一行は、娘の意向により「海の博物館」へ潜水艦見学。2009年以来の訪問。その時は祖父が米寿、娘はもちろんおりません。時の流れを感じながら無料になったパールロードをひた走ります。到着したのは午後4時前、人影もまばらな静かな海の博物館。3歳の娘がどの程度この博物館を楽しめるか、正直自信が無かったのですが、そんな心配はどこへやら、ゲラゲラ笑いながら展示と空間を楽しんでいます。先月行った鳥取の植田正治写真美術館といい、こういった建物の魅力はどうも子供にストレートに伝わっているようです。
展示棟は木造もしくは木造+RCの混構造になっています。集成材の梁が特徴の大空間。そこには漁村の暮らしぶりを再現したミニチュア模型が並んでいます。その模型が丁度3歳児の目線にありまして、まさかの大受け。でっかい体育館のような大きな空間と、小さな小さな模型達。さぞかし楽しいのでしょう、勝手にどんどん進んでいきます。残念だったのが潜水艦の中に入れなかった事。3歳児にはちょっと厳しいハシゴがありまして、断念しました。いやはや、よもやここまで子供受けが良いとは計算外。
私のお気に入りはこの収蔵庫。プレキャストコンクリートの大空間に船がズラリ。最低限の照度が保たれた静かな空間は、ちょっと他には無い独特の雰囲気。ちなみに娘はこの場所が怖いと仰る。途中で恐怖の余り退散する羽目に。薄暗い空間で感じたものが何だったのか。そもそも船って恐ろしい乗り物なんです。板子一枚下は地獄。そんな言葉もある位の緊張感がどこかにあります。
セーマン・ドーマン。海に生きる事の怖さを端的に表現しているのがこれ。信心深さは死と隣合わせの海女という仕事の厳しさから来るのでしょう。志摩半島には海女が沢山いますが、それもこれもあの自然が生み出したもの。独特の文化は独特の気候風土から。今回は良い墓参りが出来ました。