和泉石材店

BLOG 「一言石句」

ミツカンミュージアムその1

DATE 2017.02.24

mim1.JPGミツカンミュージアムへ行って来ました。2015年11月にオープンした建物で、完全予約制となっていたため長らく遠慮?していたのですが、この度、重い腰を上げて家族全員参加となりました。ミツカン本社のある地域全体の再開発も兼ねていましたので、かなり長い間工事をしていました。その甲斐あってか、遠方からの見学者もいるようでなかなか盛況なようです。設計はNTTファシリティーズ。ちょっと聞き慣れない設計者?ですが、手がけている作品は多数。大規模な都市開発も多数こなす建築設計事務所です。ちなみにMIMのロゴマーク等は佐藤卓氏が手がけたそうです。

mim2.JPG新しい博物館のデザイン上のモチーフが、この運河沿いの景色にあったのは明らかです。黒い壁にミツカンのマーク。ちなみにこの運河は黒澤明監督のデビュー作「姿三四郎」のロケ地。この辺りは何とも風情がありまして、以前ポタリングで来たこともあります。江戸時代から始まった酢作りですが、この運河があっての酢とも言えます。特に大切なのは酢を運んだ先が江戸である事。江戸の寿司文化はまさにこの地域の酢の文化が支えていたのです。

mim3.JPG博物館内が完全予約になっている理由は、江戸から現代までの酢作りを5つのブロックに分けて説明するためです。案内をして下さるスタッフの方が、一定の人数になっている見学者全員にきちんと説明をしてくれます。自由に見て、勝手に帰る博物館とはちょっと理解度が違います。こちらの写真は酢を江戸に運ぶ時に使用したとされる船(当時を再現した船)。この展示がなかなか面白い。内容はちょっと伏せておきますが、小さな子供さんだと泣き出す子もいるかも。