和泉石材店

BLOG 「一言石句」

CAD

DATE 2021.11.11

CAD2111.jpg和泉石材店ではCADは汎用CADを使っています。要するに墓石業界用のCADソフトではありません。理由は簡単で、全部自分で考えてデザインしているので、雛形が必要無いからです。厳密に言うと雛形はあるのですが、その雛形そのものを自分でデザインしています。ステンレスの金具も全部オリジナルですので、一般的な石材店とは共通の部品がありません。似たり寄ったりのお墓が多い理由の一つに墓石用CADも一役買っている可能性大です。今回最新バージョンにしたのはVectorWorksというソフトです。私が最初にマスターしたCADはIBMが販売していたMicroCADAMというソフト。それからJW-CADも少し使ってDRA-CADのMac版であるDRA-Macというソフトを大学の研究室で使っていました。

CAD2111112.jpgそんな中、当時MiniCADと言われていた後のVectorWorksに出会いました。MiniCADは他のCADソフトと違い、黒い画面に色分けされた線で作図するのでは無く、白い画面に太さの違う線で描く、ドラフターの代わりのような存在を目指していました。そこがもう圧倒的に素晴らしく、他のソフトを放り出してMiniCADに乗り換えました。MiniCADは他のグラフィックソフトと同じような操作体系を踏襲していたため、PhotoshopやIllustratorなどと連携し、最終的にイメージセッター等まで対応させる事が出来ました。ただ、当時のCGはformZやStrata3Dなどへ書き出してからレンダリングしたり、もの凄く手間がかかりました。が、今やCADに簡単なレンダリング機能が付属。もちろん本格的なレンダリングはそれ専用にしないといけませんが、墓石のような単純なイメージだともう十分かなと思います。さて、コレで会社のMac全てが最新ソフトに置き換えられました。来年予定されているVector WorksのM1チップネイティブ対応を気長に待ちます。