ホーチミンその6
DATE 2011.12.01
そしていよいよメコン川を渡ります。茶色く濁った大河は中国・ミャンマー・ラオス・タイ・カンボジア・ベトナムの6カ国をつなぎ、全長約4000kmあります。その入り口の町であるミトーからエンジン船で島に渡ります。大きな川にはフルーツを運ぶ船や、砂利を運ぶ船など様々な船が往来してます。そして川の水面に点々とプカプカ浮かぶみどりいろの見慣れた植物。なんと我が社のメダカの水槽にもいるホテイアオイのオヤブンです。まさかの出会いです。そしてまさに今渡っているこの川の水深は16mくらいあり、茶色い水には栄養豊富なのだそうで、こういった根を張れない植物でも十分育つのだそうです。ゆったりとした大きな川の流れに身を任せて気持ちいいな〜なんてウトウトしかけると、もう島に到着。
ジャングルのように見える島にはかなりの人口が生活しているそうで、島をあげて全島民でこの観光に取り組んでいるといった感じでした。かなりの種類のヤシが生息しています。ヤシは彼らの生活の殆どの場面に登場します。本当に捨てるところが無く、その昔そのメコンデルタにある島々のどこかにヤシの実だけを食べて生活していたという宗教があったらしいです。かなり有名みたいですが。そんな宗教が生まれてしまうのも頷けるくらいのヤシの活用が凄いのでした。蜂蜜の巣に触って蜂蜜を勧められたり、ココナツキャラメルの製造工程を見せて貰ってキャラメルを勧められたり、フルーツを食べながらお茶してと、突如やる気なさげな楽団が歌を唄いに来て、チップを求められたりと、かなり何かにつけてシステマチックに動かされましたが、とても良くできているシステムなので逆に関心してしまいました。
そしていよいよ島を流れる支流を、手漕ぎボートで下るジャングルクルーズです。乗り場はちょっとした手漕ぎボート渋滞。この支流は生活に使われるというより、観光専用なのかな。椰子の木のトンネルみたいな小さな川とゆっくり進んでいきます。私たちがメコン川の本流に向かって進んでいますが、反対車線(?)には逆流して戻っていく漕ぎ手のみの船が連なります。漕ぎ手は一艘につき2人。老いも若きもおとこもおんなも、さまざまです。特に女性が多く、おばあちゃんみたいな人まで力強く漕ぎます。細い支流なのに、巧みに漕いでまったくぶつかり合ったりしません。さすがです。支流に身をゆだねながら、この島に住むメコンデルタの人々の生活を垣間見られます。実際のところ、この島ではこれが一番おもしろかったです。
- CAT:旅行