和泉石材店

BLOG 「一言石句」

朽ちる事

DATE 2021.09.17

kuchiru21091.jpg100年住宅などとよく広告に謳ってありますが、街中に100年以上経った家があればちょっと数えてみて下さい。ほとんど無いはずです。何故でしょうか。仕事柄100年くらい時間をさかのぼる事はよくあります。明治時代になったのがざっくり150年前。つまり、江戸時代から150年しか経っていないという話。そこにきて建て売り住宅が100年住宅として売り込むという事が、かなりおかしいと思うのは私だけでしょうか。私たちが建てているお墓の寿命は石の耐用年数とイコールとなります。700年程度経っている石垣や石塔があちこちに残っていますので、概ねその位は残ると考えられます。そうなると石の寿命よりも後継者の継続の方が問題なんです。じゃあ家はというと、一般的な木造住宅なら25年〜30年、つまり1世代が一つの目安。普請の良い家で手入れが出来ていると50年以上への道が開けます。何もせずに100年住み続けられる家はありません。100年以上経った家が無いのは手入れがされていないから。我が家の前にある元旅館は徐々に朽ちてきています。現代の建て売り住宅にこういう朽ちる感覚を見いだせません。メンテナンスをしない代わりに綺麗に朽ちる家なんてのがあっても良いのに。本気でそんなことを考えています。