和泉石材店

BLOG 「一言石句」

ベルリン・天使の詩

DATE 2012.05.21

tenshi.JPG1987年に公開されたヴィム・ヴェンダース監督の名作です。映画史上最も詩的な映画とも言える作品で、翻訳するのにかなり難しい表現を沢山含んでいます。天使が鳥瞰する人間達の営み、そんな中に天使では得られない何かを求め、人間となっていく天使。劇中でコロンボ役のピーター・フォークが出ているのですが、実に面白いやくどころとなっています。私達が全く意識していない部分にある人間の魅力。生老病死もあれば争いもある、そんな人間に引き込まれ、天使を捨てて人間になる事がある。そして、ヴェンダースが最後に、小津安二郎、フランソワ・トリフォー、アンドレイ・タルコフスキーも天使だったと言います。確かにそう思う。彼らは天使だ。