和泉石材店

BLOG 「一言石句」

石工

DATE 2025.06.10

和泉石材店はただいま張り石工事の真っ最中です。大府市内にあるお寺様でのお仕事ですが、江戸時代に建てられた山門の改修工事も進行中。問題はその山門の束石に立つ欅の柱が腐食し始めていること。結局ジャッキアップして束石を追加することに。

石材は全て三河の花崗岩。石種に合わせてびしゃんの目も変えています。藤岡荒目石と宇寿石の錆。後にジャッキアップする際に破損しないように、メッシュ筋の入ったスラブが控えています。

現代的なシャープな納まりとは真逆の世界。角を一定のR面に加工。古典的な納まりになりますが、そこには現代の石工の加工精度があります。お寺は石製品の歴史を残す絶好の舞台とも言えます。何百年も先に残る仕事ってそうそうないと思います。若い世代の石工が少しでも増えることを願っています。

目地幅5mm。歪みなく敷き詰められた姿は、江戸の石工の手仕事と、現代の石工の精度が同居しています。次はいよいよ山門のジャッキアップ。極めて注意が必要な難工事です。

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