和泉石材店

BLOG 「一言石句」

石選び

DATE 2025.06.01

大府市内の寺院様で行う境内整備工事ですが、使う石材全てを日本の石でまかなうことになりました。加工は全て岡崎の石工が行います。石文化への理解がないとこういう工事内容にはならないと思います。多くの場合、金額の大小しか見ていませんので、外国の石を選ぶことになります。特に寺社仏閣は使用する石材に注意が必要です。価格だけでの判断は極めて危険。後々取り返しのつかないことになります。輸入材の品質が悪いとかそういう意味ではありません。もっと大きな大きなお話しです。

岡崎の山奥から割り出したこちらの石を使います。長さ約4m×高さ0.6mのスロープに使います。本堂前に置かれる石ですので、石の顔つきが極めて重要。自然の肌面と割り面で対照的な顔つきになります。この石が行くべき場所は決まっていたのでしょう。それくらいぴったりのサイズ。

割り方は豆矢で。国宝級の寺社仏閣でも間違った割り方を平気で行っています。発注する側も受ける側も問題だらけ。良い石工事は、良い施主と良い施工社が揃って初めて成立するのかと思います。今回は檀家の皆様が後世に誇れる石工事を残さねばなりません。石工と一丸となって取り組みます。

石選びに夢中になっている我々をじっと見ている重機。この重機のデザインは必要に迫られた結果のデザイン。ひょうきんに見せたいとかそんな浮ついた気持ちは微塵もないのです。ライトも何もかもが必然のデザイン。こういうデザインが一番の憧れ。今回の石工事も必然のデザインを目指したいところ。石工とコミュニケーションをとって、良い結果を出したいと思います。

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