和泉石材店

BLOG 「一言石句」

石の色

DATE 2025.06.21

石張り施工直後の写真です。石の種類がバラバラだということは分かると思いますが、そこまで極端な差はありません。荒目・青石・錆石など、幅広い石が使われています。加工直後でもありますので、経年変化を感じない新鮮な表情。古材を使うと最初から風合いを楽しめるのですが、寺社仏閣は新材を使うべきかと思います。共に歴史を重ねるということが重要。

水がかかると石の色が明確になります。石畳の参道は天候によって全く違う表情を見せます。錆石はより錆石らしく。青石はより青く。今回のお仕事は長く残ることになります。一般的な建築とは全く異なる時間軸で考えないといけません。今回人の往来が多くなる場所には風化が進んだ花崗岩を使わないようにしました。ポイントでどうしても錆のある石を使いたい事情がありまして、ここぞという所のために置いてあった宇寿石の錆石を使った次第。これなら一部だけ摩耗して凹むようなことはありません。100年後にはここにある石は全て絶版的扱いになっているでしょう。大切にしていただける事を願っております。

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