豊田市美術館でフランク・ロイド・ライト展が開催されています。ライトは色々とプライベートで事件を起こしていまして、そのたびに奮起してきた建築家です。ドイツのヴァスムートが出版したライトの作品集は、クライアントと駆け落ちしたライトがアメリカから逃避した産物。でもこれがヨーロッパの建築家に大きな影響を与えました。

私が持っているウェンディンゲンは著名な建築家がライト作品について記した一冊。ベルラーヘやメンデルゾーン、サリヴァンなどの名が連なっています。時代的に言うと帝国ホテルまでですので、日本の建築の影響を色濃く反映しています。特にパースペクティブは浮世絵の世界そのもの。ヨーロッパの建築家には相当衝撃的だったと思います。とにかく楽しみなライト展ですが、素行の歴史も合わせて見ると尚楽しめます。