和泉石材店

BLOG 「一言石句」

良い施工の見分け方

DATE 2012.06.19

sekou2.jpg最近のお仕事では、お客さんに立会い頂くケースが増えています。極力解りやすい説明をさせて頂いていますので、ご興味のある方は是非現場に来て頂ければと思います。私たちの場合、石碑のデザインが他のお店と大きく異なるのですが、施工も同じくらい違います。例えば写真に写っているような接着剤の仕様なんかもその一つ。現場では4種類の接着剤を使い分けています。
1.外柵等の比較的湿潤状態にある可能性のある場所・・・・エポキシ樹脂系接着剤を使用
2.地震時に水平変位が大きな石碑本体の接着・・・・エポキシ・変成シリコーン樹脂系弾性接着剤を使用。
3.目地等の充填や小物等の簡易接着・・・・シリコーン系コーキング剤(石材用の油分の少ない製品)
4.小物の仮留め等・・・・速硬化型エポキシ樹脂接着剤
というように、常に数種類の接着剤を使用場所に応じて使い分けています。それぞれ長所短所がありますので、それを補う施工も行っています。例えば1のエポキシ樹脂系接着剤は、引っ張り剪断強さに優れた接着剤ですが、大きな衝撃で割れるように破壊されてしまう特性があります。そこで、ステンレス製の補強金具と共に使用することで、安定した性能を長期間確保出来るようにしています。
そして、何よりも大切なのは養生期間。接着剤には硬化のために必要な時間がそれぞれあります。これをきちんと守っている人は極めて希です。私たちの石碑は3〜4工程に分けて施工するのはその為です。手間はかかりますが、その後の事を考えるとかけて当たり前の手間だと思っています。良い石碑をお望みの方はぜひ和泉石材店へお声がけ下さい。