先日ご注文頂いたお客様の選んだ石は内垣石の本体と紀山石の外柵です。内垣石は福岡県で、紀山石は福島県でそれぞれ産出されます。元々福岡に由来のある施主様ですので、古里の石を選ばれました。日本の石で気をつけないといけないのは、石の産出量が少ないので、良いときと悪いときの差があるのです。今回のケースではたまたま「お墓のおざわや」さんで内垣石の石碑をチェックする機会に恵まれたことと、Oさんが内垣石の原石を確認していたのでオススメする事にしました。たまたま私たちのお店に足を運んで下さった施主様ですが、その直前に内垣石をチェックしている仲間がいたり、不思議なご縁を感じます。

国産の石は沢山取り扱いがありますが、特に注意が必要なのはそのグレード。素人さんには判別不可能な世界で、例えば愛媛県で産出する大島石を例にとると、私たちの「大島特級」と他の石屋さんの「大島特級」では、石目や石質が全く異なります。私たちは青みが強く、色が濃い方を指定していますが、価格的には高くなります。写真の2種類の石はどちらも大島石と呼ばれていますが、価格的には大きな開きがあります。材木でも何でもそうですが、スペックだけで選ぶととんでもない買い物をする事になります。見てくれだけでモノ選びをしないよう心がけましょう。
今日をもって晴天からしばらく遠のくようなので、石碑建立1件＋外柵設置1件＋改修工事2件を1日でこなします。石碑は知多市の本覚寺墓苑で建立、UNIVERSAL8寸の石碑を真壁石で施工します。外柵は普済寺汐見ヶ丘霊苑で行います。どちらも灼熱の現場になりそうです。職人さん頑張って！