和泉石材店

BLOG 「一言石句」

タタ傘下にて。

DATE 2009.10.29

MONAKA.JPG名古屋市内某ホテルで、ランドローバーの発表会がありました。その時のお土産がコレ。京都の和菓子やさん「鶴屋吉信」の最中。あんと煎餅が別々になっていて、食べる時にセルフで組み立てる方式です。和菓子やさんも老舗なら、ランドローバーは4WD界の超老舗といったところでしょうか。4WD以外の車を作っていない世界で唯一の会社。ホンダに売られ、BMWに売られ、フォードに売られ、タタに売られ・・・・。激動の社史は皆の知るところでしょう。しかしながらラインナップされている車に魅力があるから、未だに消えずに残っているとも言えます。生粋の英国車だったランドローバーが、時代と共にどんどんアメリカナイズドされていくのがわかります。北米市場が重要なのでしょうが、世界中にそれと同じ価値観の車をばらまくわけで、上手くいかない可能性も大です。特に日本市場はこれから厳しくなると思います。ジャガーと併売するお店も増えてくるようですが、果たしてどうなる事やら。

RangeAUTOCAR.JPG初代レンジローバーはスペン・キングの代表作で、現代の彫刻としてルーブル美術館に展示された事もある傑作です。無駄の無い実に潔いデザインで、合理性や設計者の良心にあふれています。どこでも走れて、サルーンカーのように高速走行も可能、荷物も沢山詰めるというマルチパーパスな車で、おおよそ贅沢な車では無かったようです。多分市場の要求に応えるため、どんどん豪華になった結果が今のレンジローバーなんでしょう。個人的には理想のレンジローバーは、1990年に発売された「Range Rover CSK」という日本未発売となる2ドアのレンジローバーです。CSKはレンジローバーの生みの親であるチャールズ・スペンサー・キングの頭文字。オリジナルモデルである2ドア版がどんな走りをするか、非常に興味のある所です。こういった真面目な車がどんどん無くなっていきます。妙にキラキラした部品が目に付く現代の車に興味を失いかけています。