和泉石材店

BLOG 「一言石句」

好みの車

DATE 2010.11.09

Austin.JPG人の趣味趣向を端的に現すのが車だったりします。その人の乗ってる車はその人の内面を色濃く反映しています。スポーツカーに乗ってる人、ワンボックスに乗ってる人、4WDに乗ってる人、色々とカテゴリーがありますが、それぞれ選ぶ人のタイプが違います。と、ここまでの話はよくよくある話です。ただ、もっと深い所へ入り出す人もいます。その車を選んだ理由が乗り心地がいいとか、ボディの見切がいいとか、エンジン音がいいとか。中には出来の悪い車をわざわざ選んでくる人までいます。写真は以前友人が乗ってた通称「カニ目」ですが、この車を車趣味の最終到着点に選ぶ方もいます。レストア途中ですのでえらい事になってますが、この過程も含めて楽しめないと駄目なんです。下地を剥がせばパッチワークみたいな板金跡が出てきてます。まさに遺跡発掘的気分。過去のオーナーの色々な思い出も詰め込んだこういう車、本当に楽しいもんです。

avan.JPGじゃあ個人的にどんな車が好きかというと、一言で「変」な車が好き。要は最大公約数的なデザインでは無く、ある狭いマーケットに向かって販売された、勇気ある車。写真はルノーのアヴァンタイムという車のドアです。外見は誰が見ても変わってるんですが、ドアを開けて更にびっくり。妙なヒンジを使ってかなり複雑なドアを構成しています。何の役に立つとかそういう観点で見てはいけません。これは夢なんです。もちろん今こんな仕掛けをしている車はありません。アヴァンタイムのエギゾチックな雰囲気は、こういうディテールの積み重ねなんでしょう。そうみると我が社のカンパニーカーであるカングーやパンダは極めてベーシック。究極的な趣味車とはなり得ない存在です。個人的には車重500kgを切るロータスのあの車が欲しいですね。何の装備もない究極の移動用車両。それは最も軽いスポーツカーでもあります。いい出物ないかな・・・。