味わい
DATE 2011.01.20
物事に味わいを求める方は多いハズです。単なるモノ以上の価値はそういう味わいといった部分に左右されます。例えば筆記具なら書ければとりあえずは良いはずです。書き心地が良いとか、デザインがいいとか、それ以上の価値を人々は求めます。先日新しい社用車として納車されたルノーのカングー。この車の価値は単に道具という機能だけではもちろんありません。そこにあるのは乗り味という大きな魅力。カタログのスペックには絶対にあらわれない魅力。こういった魅力は決して他に無いものです。ところが環境問題への各メーカーの対応が、少なからず車の魅力を減らしてしまうケースがあります。メーカーとして環境問題への取り組みに関して社会的責任があるのは確かです。その一方でより魅力的な車を作る事も大切な事です。最近BMWが発表した新しい4気筒のエンジンが発表されました。従来の6気筒のエンジンに代わる新しいエンジンですが、果たして環境面の対応以外の部分で魅力的な仕上がりになっているか大いに気になります。今後のモノ作りの難しさはこういった社会性とモノとしての魅力のバランスにあるのではないでしょうか。エコも楽しさも出来る限り両立させてやりたい。そんな努力を延々と続けることになるでしょう。