イギリスの旅(ロンドン・ルールズ編)
DATE 2012.09.27
折角のイギリス滞在ですので、ローストビーフを是非食べたいと思い、地元ロンドンに住むヨメの大親友夫妻にアテンドをお願いしました。選んだお店はコベント・ガーデンにあるルールズで、1798年創業!のロンドン最古のレストランです。元々はオイスターバーとしてスタートしたルールズは、現在ゲーム料理(いわゆるジビエ料理)を扱うお店になっています。私たちが訪れた日も、ほぼ満席状態で大変賑わっていました。お店は老舗の雰囲気満点で、ロンドンの雰囲気を十二分に感じられます。というか、こういう雰囲気の中で食べられるのはルールズ以外に無いと思います。
こちらがルールズのローストビーフ。焼き加減を注文出来ますが、日本で言うレアがミディアム位の感覚でしょうか。付け合わせにヨークシャープディングとポテトがあります。
取り分けて食べるのですが、こんな感じになります。お皿の右側にあるのは、ホースラディッシュ(西洋ワサビ)で、お肉に付けて食べるのです。実際のお味ですが・・・・旨い!!!! 本当に美味しいです。今からでももう一回食べたいです。素晴らしい!
こちらはラム肉です。こちらも素晴らしい味で、今まで食べたラム肉の中で一番でした。正直ビックリしました。ラム肉とは不思議なもので、生後12ヶ月未満はラム、12ヶ月以上はマトンと呼ばれるそうです。12ヶ月が商品価値を大きく分ける境になっています。何かマトンと呼ばれるようになったお肉が可哀想で仕方ない。
こちらはホタテです。デカイ上に旨いときました。3つの料理のうちで最も繊細な味がしたのがコレ。ルールズの料理は海産物がまた旨いのです。満足度200%!
店内の雰囲気はこんな感じ。日本的美意識とは真反対の、テンコ盛りな演出。とにかく沢山の絵や写真が飾られていますが、それぞれに物語があります。そこが無意味な装飾と違う所。意味も無く置いてある演出材料ではなく、それがお店の歴史でありストーリーであるところが大切。日本であればこれは引っ込めてしまう所。こういう文化の違いが実に楽しいのです。私たちは海外からのお客さんは、極力コテコテの日本的な所へ連れて行きます。異国の人にはそういう所が楽しめると思います。
あちこちにゲーム(狩り)で仕留めた獲物の剥製が。そして英雄チャーチルの写真も。全てが歴史なんです。ゆっくり店内見てるだけで1日必要なレベル。凄いです。ルールズはゲーム料理を出すために、高地に自前の地所を持っているそうです。ゲーム料理に対する執念を感じます。
お店の待合はこんな感じ。古い什器はピカピカに磨き上げられていて、良い歳のとり方をしています。古い道具を買って置いてあるのでは無く、そこで古くなった道具達。全く違うオーラが出ています。張りぼてみたいな商業建築ばかりに慣れてると、こういう空間が心底羨ましく感じます。そして大切な事は、イギリスの料理は美味しいという事。これは声を大にして言っておきたい。ありがとうルールズ。そしてアテンドしてくれたM.B&E.I夫妻ありがとう!!!