和泉石材店

BLOG 「一言石句」

イリュージョニスト

DATE 2011.11.18

illu.JPGいよいよ寒くなってきましたので、いよいよストーブをつけると、これはもう良い映画を観るしかありませんね。この冬第一発目の映画withストーブは、『イリュージョニスト』です。『ぼくの伯父さん』シリーズで有名なフランスの喜劇王ジャック・タチが娘のために書いた幻の脚本をもとに、シルヴァン・ショメ監督が映画化したアニメーションです。シルヴァン・ショメ監督といえば、以前こちらでも紹介した『ベルヴィル・ランデブー』の監督です。前作ほどではありませんがこちらもほとんど台詞がありません。時代遅れの老手品師が少女と出会い、言葉が通じないながらも心を通わせる姿が温かく描かれています。切なさに似た、何とも言い得た言葉に形容できない〝気持ち〟になる映画です。1950年代のスコットランドを中心とした、ロンドンやパリなどの情景がとても美しく描かれていて、シーンの中にタチへのオマージュがちりばめられています。主人公の手品師の名前、タチシェフはジャック・タチの本名です。寒い夜に是非!