薔薇の名前
DATE 2011.12.10
この映画、観た人によって色々と解釈が分かれる作品で、あらすじなんかはあえてお話ししません。大切なのはこの映画の細部の再現性です。中世の修道院が舞台となっているのですが、細かな所まで時代を忠実に再現しています。そういう細かな描写が映画全体の重量感のある印象を決定的にしています。もちろん映画の中にはセットも登場するのですが、それも言われないと解らない位に良く出来ています。小さなロウソク立てから衣装まで、細かな描写の積み重ねがこの雰囲気を可能にしたのでしょう。駄目駄目な歴史映画は細かい所がいい加減なんです。ショーンコネリー、クリスチャン・スレイターが出演していますが、特にショーン・コネリーの演技が素晴らしい。この時代の代表作ではないでしょうか。年末の寒い夜に観ると良さそうな映画です。大いにオススメ!