和泉石材店

BLOG 「一言石句」

未来への痕跡

DATE 2025.06.13

大府市で施工中の石張り工事が佳境を迎えます。張り石は全て三河の石。藤岡荒目、宇寿石足助荒目吉祥石が使われています。花崗岩は長時間の冷却を経て完成します。その冷却がゆっくり進むと荒い目の石になり、急速に進むと細かい目の石になります。同じ板石の中にその荒い石の帯があるのはそういう理由から。わざわざそこを切り出して使ったわけです。

石の表面はびしゃん仕上です。ただ、石の種類によってびしゃんの目を変えています。荒い石は荒く、細かい目の石は細かく。ほとんどの人はどうでも良い話かもしれません。私たちは未来に良い仕事を残そうという一心で仕事をしています。

石の角が僅かに丸めてあります。理由は江戸時代の石との調和をはかるため。馴染みがいいのです。ただし、私たちは令和の石仕事をしています。そういう時代背景を未来に残してあります。それは精度。石の加工技術が飛躍的に良くなったので、「味」や「風合い」などどいった所に甘えず、徹底的に精度を上げました。写真を見ていただくと分かりますが、目地が全て統一され、折り目正しい張り方になっています。ある種の緊張感も感じさせる石張りになったと思っています。

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