和泉石材店

BLOG 「一言石句」

グラントワその1

DATE 2025.09.19

そもそも何で益田市まで行ったかと言いますと、グラントワ(島根県芸術文化センター)に行くためです。それ以外に益田市に何があるかはほとんど知らず、もの凄い居酒屋と名高い田吾作があることくらいでしょうか。

建物全体に石州瓦がびっしりと使われています。その数28万枚。途方もないスケール感ですが、この街の風土に根ざした素材であるところが大切。再開発で周辺の建物は絶賛取り壊し中ですが、この瓦くらいは守ってもらいたいものです。街並みは長期に渡って観光資源として機能します。よくある建て売り住宅やハウスメーカーの建物をどれだけ建てても将来の観光資源にはなりません。むしろ景観の不利益になるものがほとんど。行き過ぎた性能重視は街の価値を下げることに気がついて欲しいものです。

建物の設計は内藤廣氏。海の博物館牧野植物園の設計者です。この屋根の重なり方が既に島根を感じさせます。瓦で仕上げた最大のメリットは耐久性。公共建築で度々問題になっている修繕費に関しては圧倒的に有利です。ただし、イニシャルコストは凄かったと思いますが・・・。赤茶色の外壁は無二の存在感。本当に素晴らしい。