和泉石材店

BLOG 「一言石句」

永源寺

DATE 2026.02.10

日野からの帰路に永源寺へ立ち寄りました。永源寺は臨済宗永源寺派の総本山。1361年開山とされる歴史ある寺院ですが、冬期は積雪で拝観中止になりますのでご注意を。秋の永源寺は一度行きましたがもの凄い人出でした。ゆっくり拝観するなら冬が最高です。雪のリスクはありますが・・。

古いお寺の何を見ているかと言いますと、最近の改修箇所です。例えば本堂のこの部分。人造大理石研ぎ出し仕上の階段があります。時代考察的にはちょっと不適合。次回改修時は是非とも石材を使って直して欲しいものです。弊社も寺院の改修に関わることがありますが、この辺りは住職のセンスと知識が頼りです。費用の問題がつきまといますが、出来る時に出来る限りの努力をすべきかと。

この辺りは木地師発祥の場所と言われています。要するに鍛造技術があったということですから、石の加工技術があったのも納得です。

久々にこの辺りの寺院を巡りましたが、バリアフリーを意識した改修工事がそこら中でされています。古い建築とバリアフリー。上手く融合させるのに苦心した所と、ただ平らにすることだけを目的にするのでは全く結果が違います。私たちも大府のお寺様と悩みに悩んで進めましたから。江戸時代の建物ならその当時の工法や素材に合うようにするのが理想。少なくともその時代から続いてきたことへの敬意は最大限払うべき。古刹の改修は慎重に。私たちが言うのはお金儲けのためではありません。古い建物は日本の文化や知恵が詰まった大事な財産。次の時代へ良い形でバトンを渡してください。