和泉石材店

BLOG 「一言石句」

神勝寺その4

DATE 2025.05.03

白隠の作品を多数所蔵する神勝寺。圧倒的なスケールでの展示に驚くばかり。白隠の作品は子どもが見ても面白く、布教という意味で実に幅広い世代に向けて説いた人物でもあります。大人に布教は出来る人は多いでしょうが、子どもが見て惹かれるって素晴らしい。漫画のようなタッチで描かれた絵もあり、見るものを笑い顔に変えてしまいます。仙厓あたりと共通するキャラクターは、今なお多くの人を魅了し続けています。

白隠の作品は一見大胆に見えますが、よくよく見るともの凄い繊細な筆使いがされています。絶妙な構図と書の配置。新しい時代の教えを説いたことが、現代の禅の世界へと続く流れになったと思います。それくらい今を感じる作品でした。

白隠の作品を見たらお腹が減ってしまいました。そんな時は境内に神勝寺うどんがあります。ただのうどん店ではありません。禅の教えを伝える大切な場としてのうどん店。五観堂という屋号は「五観の偈」から来るものかと思います。観というのは心で見ることを言います。五つの仏の教えを心で見る。食事は大切な修行の場であるのです。

いわゆる精進料理に限りなく近いものが出てきます。出汁に鰹を使っているので、完全な精進料理ではありませんが、食べて美味しいと感じる食事になっています。

薬味やらは小さな器に盛られております。私たちは応量器の簡易版で食事をします。もちろん最後に沢庵で器を綺麗にするところがハイライト。こういう所にこそ布教の意味があります。ちなみに子ども大受け。五観の偈の翻訳を読み、食事に感謝することを学んだ子どもたち。メインのうどんを今か今かと待ちます。

でで〜んと現れたのがこちらのぶっというどん。半端ない太さ。何でしょうかこれは。五観の偈やら応量器の話を聞いている間に茹で上がっていたのです。その間約20分! ちなみに写真は3人前。もの凄い勢いでなくなりまして、腹八分目。日頃の暴飲暴食を洗い流すような清々しい食事でした。