和泉石材店

BLOG 「一言石句」

朝光寺その2

DATE 2026.05.14

朝光寺の何が素晴らしいかというと、手の入れ具合です。なすがままという感覚を体現した建物。至るところが交換され、手が入っています。日本の寺社仏閣は、手を入れて長く維持するための工夫が徹底しています。写真の中にある材料なんて、土と石と木しかありません。そのどれもが交換可能。

多宝塔も非常に美しく、特に建物の足元が良い。土と石が混沌としながらも役割をこなしています。どこの寺院も綺麗にし過ぎているのです。こういうちょっと崩れた感じが美しいのです。

境内を石仏が取り囲んでいまして、西国三十三所を回れる石仏シリーズとなっています。こちらの石仏がもの凄く笑顔が素敵です。彫った仏師のセンスというか何というか、人柄が出ています。朝光寺は素晴らしいお寺でした。般若心経でも「無」という概念は繰り返し唱えられますが、お寺の本堂に最も足りていないのが「無」ではないでしょうか。朝光寺の本堂はその無を見せてくれます。素晴らしい体験が出来ました。