和泉石材店

BLOG 「一言石句」

ドアノブその2

DATE 2011.12.25

Panda-door.JPGこちらはフィアットパンダのドアノブ。初代のジウジアーロデザインとは次元の異なるディテールです。何とも普通なんですが、その普通さが車全体を貫いていまして、今の市場に意外と普通な車というのが無いのがミソだと思っています。自分の使う道具も、頻度の高いもの程プレーンなデザインが多いです。毎日使う実用車にも過度のデザインは必要ないと思っています。初代のパンダとは社会を取り巻く環境が違いすぎる訳で、そういう背景を考えると、二代目パンダが進んだ方向は正しかったと思います。このドアノブは、ドア全体の建て付けの良さも手伝い、かなり剛性感のあるしっかりしたものになっています。小型社の中でもスーパーミニと呼ばれるクラスに属するパンダ。ドア周りの建て付けは、完全にオーバークォリティであります。10万kmを越えてなお良い音でドアは閉まります。道具としてのドアノブデザイン。パンダはそんな感じでしょうか。

Land Rover.JPGこちらはランドローバーのドアノブ。このドアノブは、手袋をしても開閉できる事がデザインの条件として存在しています。更に、室内のありとあらゆるボタンが手袋をして操作できるようにデザインされています。機能とデザインの関係は、本来はこうでなくてはなりません。ボタンのサイズやピッチ、ボタンを押した時の反力まで、全てがそういう観点でデザインされている訳で、ここまで出来てる車はそうそうありません。写真を見ると何の変哲も無いドアノブなんですが、ここのデザインが車の内から外まで一貫したコンセプトの元にデザインされている。こういうデザイナーの努力が、車に対する愛着をより一層高いものにするのではないでしょうか。