和泉石材店

BLOG 「一言石句」

旧伊賀市庁舎その1

DATE 2025.08.04

旧伊賀市庁舎がホテル+図書館(オープンは来年春)として再生されるということで行って来ました。建物の設計者は坂倉準三。常滑市民文化会館岐阜市民会館などを設計していますが、この年代に設計された建物が、取り壊しか再生かであちこちで議論されています。結局は改修等にかかる費用に見合う価値があるかどうかにかかってきます。

2階部分に出来たホテル「泊船」ですが、入り口辺りの雰囲気はこんな感じです。上手に改修されているので是非とも成功して欲しい案件。元の設計を読み込んでいないとこうはなりません。元設計の素晴らしさが伝わってきます。

こんな建物を今から造るとなると、膨大なコストがかかります。日本中で古い日本家屋が取り壊され、新建材を使った高性能と言われる建物が建っていますが、使っている建材は劇的に品質が落ちています。性能表記の裏で起こっている問題はそこで、土壁に使っている素材は100%リサイクル可能な上、補修次第で何百年なんていう耐久性があります。それが短命で高性能と言われる建材にとって替わられる悲劇。高性能に拘るのもよいですが、全てを一括りのルールで縛る危険性をもっと考えないといけません。そんなことを考えながら観察していますと、面白い展示がありました。