和泉石材店

BLOG 「一言石句」

八事霊園にて

DATE 2010.09.11

yagoto01.JPG今回は名古屋市営の八事霊園での基礎工事をご紹介します。公共墓地では様々な規制がありますが、こちらの墓地、地中部分の工事に対して規制があります。境界部分は全て300mm以上の掘削が必要になり、いわゆる根入れをしないといけません。特に高低差がある墓地は大変。残土の搬出だけでも相当な量になります。今回は2tダンプ2台分の残土を搬出しました。この作業が面倒なんで基礎工事をせず、いきなり石を据えてしまう石屋さんもいますので気を付けて下さいね。目立たない地中の工事で2日〜3日かかりますが、後々の事を考えると絶対にした方が良いです。八事霊園のお墓、実はかなりの確率で傾いています。傾斜地に建てられているため、中の土が雨で流れ出し徐々に地盤が沈下する訳です。これを防ぐには適切な基礎工事をするしか方法はありません。この写真の後、砕石を転圧し、型枠を設置し、鉄筋を敷き、生コンを打設します。基礎工事は全ての基本。

FLAT2.jpg今回建てるのはFLAT2という石碑。クンナムというインド産黒御影石で作ります。2つの石を削りだして作る石碑は私の理想とする石碑です。日本のお墓のあり方をず〜っと遡ると、弥生時代に消えてしまったというドルメン(支石墓)なんかもあったり、長い歴史の中で色々と形態を変えてきました。私たちの生きている現在は供養塔を起源とした石碑が主流になっています。私たちの石碑は大きくは供養塔をルーツとするUNIVERSALシリーズと、ドルメン等からインスピレーションを得たFLATシリーズとに分けられます。私たちの和型石碑もこの秋から4種類のバリエーションとなりました。洋型石碑は5種類。それに五輪塔があります。五輪塔に関しては来月に特集を組みます。古典デザインに関して本当に丁寧な仕事をさせて頂きました。建築の世界でも古典は最も難易度が高い種目。私が尊敬する建築家はあるときはMoMAの設計をし、あるときは数寄屋の設計者として超一流の手腕を発揮します。歴史はデザインの最も大切な資料だと思っています。過去の歴史的な石造物を調べ、その石工の考え方を読み込みます。見た目は二の次で、とにかく考え方を読み込むのです。そこに自分なりのデザインの鍵が姿を現します。で、実際に出来上がった作品は来月初頭に実物をご覧頂きます。実は以前にちょこっとブログ上で触れたのですが。来月をお楽しみに!